オンラインショップガソリンの給油所から漏れ出したベンゼンが水道水から検出されるなどの事件が相次いでいます。
ベンゼンは人体に有害な物質です。摂取すると健康被害をこうむるリスクがあります。
水道水に含まれる恐れのあるベンゼンについて、正しい知識を確認しましょう。
ベンゼンとは？
ベンゼン（ベンゾール）とは、石炭タールや石油から製造される液体です。
揮発性のある無色透明の液体で、燃えやすく、特有のにおいがあります。水に溶ける性質はありません。
溶剤や化学合成の原料などに利用されるほか、ガソリンなどに含まれています。
ベンゼンの有毒性について
気体でも液体でもベンゼンは有毒です。気体の場合、高濃度の蒸気を吸入すると、まもなく中毒を引き起こします。
近年は土壌汚染による摂取リスクが高まってきており、地下水の汚染について専門家が懸念を寄せています。
地下水を通じてベンゼンに曝露した場合、発がん、白血球やリンパ球の減少などの健康被害の恐れのあることが確認されています。
第一種特定有害物質（土壌汚染対策法）
土壌汚染対策法によって、日本ではベンゼンは「第一種特定有害物質」に指定されています。
地下水への溶出および汚染による健康被害については、防止措置を講ずる必要があります。
【2023年】水道水におけるベンゼン検出事件
昨今、水道水に含まれるベンゼンに関してさまざまな事件が取り上げられています。その一部を確認しましょう。
１．基準値25〜40倍超過のベンゼン検出（新潟・村上市）
2023年9月11日、新潟県村上市に「井戸水からシンナーのようなにおいがする」という住民からの相談があり、2つの地点の井戸水を調査したところ、それぞれ環境基準値の40倍、25倍ものベンゼンが検出されました。
該当地区の住民に対しては、井戸水を飲んだり農業用に使用しないよう注意が呼びかけられています。
２．基準値最大４６倍超過のベンゼン検出（北海道・室蘭市）
給油所からガソリンが漏出し、北海道室蘭市の水道水に基準値超過のベンゼンが含まれる問題が発生しています。
水道管の周辺の土壌から、油成分が最初に確認されたのは2022年7月です。以降、度重なる調査により汚染範囲は拡大しています。
昨今あらたに３か所から基準値を大幅に超える最大46倍ものベンゼンが検出されました。該当地区の住民や従業員には、健康影響調査や説明会が開催されています。
水道水のベンゼンを除去する方法
ベンゼンをはじめとした多種多様な有害物質に対応した高性能浄水器を設置しましょう。
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