海洋汚染はもちろん、近年、大気や室内空気までもがマイクロプラスチックに汚染されている状況が明らかにされています。*1
水道水や空気などを介して体内に入りこんでしまうマイクロプラスチックの危険性にはどのように対処すべきでしょうか? マイクロプラスチックを除去できる浄水器を開発したMULTIPURE(マルチピュア)より、最新研究を踏まえた人体への影響について解説します。
*1 Vianello, A., Jensen, R. L., Liu, L. and Vollertsen, J.: Simulat- ing human exposure to indoor airborne microplastics using a Breathing Thermal Manikin, Sci. Rep., 9, 8670 (2019)
マイクロプラスチックの人体への影響とは?

マイクロプラスチックの人体への作用機序の多くは、残念ながらまだ解明されていません。
人間にあたえる毒性の程度については、現時点では以下の3つの要因によって決定されると考えられています。*2
- マイクロプラスチックの形やサイズなどの物理的要因
- プラスチックとしてもとより含有している物質や、あらたに吸着した化学物質による化学的要因
- 吸着した細菌やウイルスによる生物学的要因
*2 小池英子(国立研究開発法人国立環境研究所環境リスク・健康領域)「マイクロプラスチック関連化学物質の健康影響」エアロゾル研究(Journal of Aerosol Research),38(3), 187–193(2023)
なぜマイクロプラスチックを体内にいれると危険なのか?

プラスチックは製造過程において、樹脂原料だけでなく、多くの化学物質が添加されています。
実際にマイクロプラスチックからは「ビスフェノールA(BPA)」「有機リン酸エステル」「フタル酸エステル」といった、内分泌かく乱物質(EDCs)としての作用が指摘されている化学物質が検出されています。
そのほか、マイクロプラスチックとして環境中に放出されたあとに、マイクロプラスチック自体に吸着してしまう残留性有機汚染化学物質(POPs)の存在も報告されています。*3 どちらの物質にも注意が必要です。
*3 Rodrigues, J. P., Duarte, A. C., Santos-Echeandia, J. and Ro- cha-Santos, T.: Significance of interactions between microplastics and POPs in the marine environment: A critical overview, TrAC, Trends Analyt. Chem., 111, 252–260 (2019)
添加された化学物質、吸着する化学物質の種類(例)

- BPA(ビスフェノールA)
- フタル酸エステル類
- リン系難燃剤
- ノニルフェノールなどのアルキルフェノール類
- ベンゾフェノン類
- 重金属
- 臭素系難燃剤
- PCBs
- DDT
- PFAS(有機フッ素化合物)
マイクロプラスチックに添加されたり吸着したりしている化学物質は、「想定される有害物質の例」として農林水産省がほかにも取り上げています。興味のある方は農林水産省が公開しているページ(PDFが開きます)をご閲覧ください。
EDCsなどの化学物質が人間の健康におよぼす影響

私たちがマイクロプラスチックとともに身体の中に取り込んでしまう恐れのあるEDCs(内分泌かく乱物質)は、生体内のエストロゲン、アンドロゲン、甲状腺ホルモンなどの作用をかく乱することで知られています。
ただしEDCsの毒性は、摂取量が多い場合に大きく反応するというわけではなく、たとえ極低用量でも人体に作用する場合や、EDCsが複数存在することによって相乗的に有害影響を引き起こす、といった可能性も指摘されています。*4
単純な用量–反応関係で説明することができないことには注意を要します。
*4 小池英子(国立研究開発法人国立環境研究所環境リスク・健康領域)「マイクロプラスチック関連化学物質の健康影響」エアロゾル研究(Journal of Aerosol Research),38(3), 187–193(2023)
マイクロプラスチックの悪影響から身を守る方法

摂取した際の毒性や健康影響の程度がいまだに不明瞭のマイクロプラスチックは、とにかく摂取しないように日常で徹底的に予防することが重要です。
マイクロプラスチックが人体に入りこむ主な経路を確認し、適切に取り除きましょう。
マイクロプラスチックが人体に入りこむ経路

マイクロプラスチックは飲料水や食品経由で体内に摂取している可能性がもっとも大きいと予想されています。
おもに水道水やボトル飲料水への混入、そのほかプラスチック容器・包装につつまれた食品への溶出などが原因になりやすいと言われています。
水道水からマイクロプラスチックを除去する方法

お米を炊く水、野菜を洗う水、みそ汁をつくる水・・・キッチンまわりのすべての水からマイクロプラスチックを除去し、安心・安全な浄水にしましょう。
世界80か国以上のご家庭で愛用されつづけているMULTIPURE(マルチピュア)の浄水器は、マイクロプラスチックはもちろん、最多104種類の有害物質をいずれも約99%の除去率で取り除くことができます。
マイクロプラスチックの除去率「99.8%」のマルチピュア(NSF認証)

国際認証NSFでも近年、マイクロプラスチックに関する除去項目が追加されました。それに応じマルチピュアでも、自社開発したすべての製品についてNSFの性能試験を受け、マイクロプラスチックの除去性能について以下のとおり認証を取得しております。

(オフィシャルサイトの情報がまだ古いためにマイクロプラスチックに関する認証取得の記載がありませんが、正式に除去項目として追加されておりますのでご安心ください)
MULTIPURE(マルチピュア)は、米国生まれの高品質で安心・安全な浄水器ブランドです。人間にも地球環境にもやさしく、デザイン性の高い浄水器と水栓がそろっています。
この社員ブログでは、日本の水道水にお困りの方のサポートを行うなど、製品販売の枠組みにとらわれないさまざまな活動を行っています。
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