世界で初めてブロック活性炭による高度な浄水技術の実用化に成功した米国マルチピュア社。トリハロメタン、有機フッ素化合物(PFAS)、残留農薬など、最多104種類の有害物質を約99%除去することができる浄水器を開発・販売しております。
一方、お客様より、逆浸透膜浄水器との性能の違いについてお問い合わせをいただくことがあります。今回は皆さまの疑問にお答えするべく、活性炭浄水器のメーカーの視点から逆浸透膜浄水器について解説したいと思います。
逆浸透膜浄水器(RO膜浄水器)とは?
逆浸透膜浄水器(RO膜浄水器)とは、原水に圧力をかけることで生じる「逆浸透現象」を利用し、液体から水分子だけを分離させる技術を活用した浄水器です。
膜の精度によってろ過できる物質数や除去性能は異なります。一般的には残留塩素をはじめとした水道水中の主だった不純物をろ過することが可能です。
逆浸透膜浄水器を導入するメリット
逆浸透膜浄水器の最大の特徴は、イオン化した物質も含めて分離可能である点です。
たとえば海水を淡水にしたい場合には、ナトリウムイオンといった海水に存在している様々な元素をろ過し、H2Oだけを分離することができる逆浸透膜浄水器の使用が有効とされます。
逆浸透膜浄水器で作るRO水(精製水)の用途
H2Oだけを取り出すことのできる逆浸透膜浄水器は、純水(精製水)を精製することができます。
精製水は、理化学機器の洗浄水や、化学分析用の水として重宝されています。そのほか水性塗料(インク)の希釈水、メッキ用水、電子産業用水、各種冷却用水、産業用バッテリ用補充液、スチーム用水など、豊富な用途に活用されています。
家庭でRO膜浄水器を使用するデメリット
逆浸透膜(RO膜)は、家庭用浄水器向けに開発された技術ではありません。
そのため各家庭でご使用になる場合には、以下7つの欠点について理解しておく必要があります。
デメリット1.飲用水からミネラルが失われる
日本の水道水は軟水とはいえ、カルシウムやマグネシウムといった身体に有益なミネラルが豊富に含まれています。
これらはイオンのひとつです。イオン化した物質を除去してしまう逆浸透膜浄水器を利用すると、飲水から摂取できる栄養が過少する傾向にあります。
とくに乳幼児向けの調乳に利用する際には、ミルクの栄養過少に留意する必要があります。
デメリット2.純水は身体に負担がかかる
自然界には、純水という状態の水は存在しません。そのため長期的に飲用すると、人体に負担をかける恐れがあることを指摘する専門家もいます。
科学的に見ても、H2O(純水)はさまざまな物質を溶かし込む性質があります。純水の場合には物質を溶かし込む作用がより強くなるため、飲用水として長期にわたり常用すると、身体に必要な成分を内側から奪われていく可能性が懸念されています。
デメリット3.あまりにもフィルターの数が多い
水分子だけを通過させる逆浸透膜は、事前処理をせずにそのまま水を通してしまうと、膜がすぐに限界に達します。そのため事前段階でその他の浄水フィルターを使い、一定の不純物を取り除いておく必要があります。
一般的には前処理として3本のフィルターを通したあと、最後に逆浸透膜に通します。つまり4つのカートリッジの状態をつねに確認しながら使用する必要があります。
交換時期もそれぞれ異なるため、メンテナンスの手間とコストが膨れあがります。
デメリット4.捨て水のせいで運用中のコスパが悪い
たとえば活性炭の浄水器は、活性炭が水と触れあうことで有害物質を吸着し、その物質のみを除去する仕組みですから、もったいない排水は発生しません。
けれども逆浸透膜の浄水過程では、膜に圧力をかけ、H2Oだけを通過させて分離するため、残った水(H2O以外のものが濃縮された水)はすべて捨てることになります。
純水として残るのはわずか一部です。排水の多い逆浸透膜浄水器は、活性炭浄水器と比較すると運用時のコスパがおおむね悪くなります。
デメリット5.電気代がかかる、災害時に使用できない
水分子を分離させるには高い圧力が必要です。
自然な水圧だけでは到底分離できないため、加圧ポンプによって押し出すことになります。このポンプに動力が必要となり、水をつくるたびに電気代が発生することになります。
また、災害時などに停電すると、逆浸透膜浄水器は使えなくなります。他の方法で浄水を確保しなければならないこともデメリットのひとつです。
デメリット6.タンクが不便かつ不衛生になりがち
逆浸透膜を通過させて純水をつくりだすには、一定の時間がかかります。とくに家庭用の小型の装置では、膜のサイズも動力も小さいため、純水ができあがるまでに相当の時間が必要です。
そのためタンクを用意し、水をある程度ためておきながら日常的に使用することになります。
タンクの衛生管理には手間がかかります。また、不意にタンクを空にしてしまった場合、しばらく浄水を使えなくなるなどの不便が生じる恐れがあります。
デメリット7.装置や備品がスペースを占有する
浸透膜浄水器を導入するには、前処理用のフィルター3つ、逆浸透膜、加圧ポンプ、タンク(プレッシャータンク)といった備品が必要です。
家庭用の装置でも思いのほか場所を取ることになります。キッチンに設置する場合、たいていはシンク下の収納の半分以上が装置によって占拠されることになります。
逆浸透膜浄水器の導入はどんな環境の人におすすめ?
もとは研究用に用いられていた逆浸透膜浄水器は、家庭用の小型化されたものでも比較的、導入費用が高額になりがちです。
RO水の利用にメリットを感じやすい家庭にはおすすめしますが、特段の理由がないかぎり、活性炭の浄水器のほうがコスパよく浄水を楽しむことができるでしょう。
おすすめのケース1.内蔵に負担をかけるべきではない乳児の調乳や高齢者向けの食事に
内蔵に負担をかけることにリスクのある医療的ケア児に提供するミルクや、腎臓疾患のある高齢者の食事や飲用水にRO水は適しています。
ウォーターサーバーでもRO水を手配することができますが、一部のボトル水にはマイクロプラスチック混入などのリスクが示唆されています。不安のある方は、逆浸透膜浄水器の導入が最適でしょう。
おすすめのケース2.高度な加工が求められる料理や飲料水の原水に
ミネラルをまったく含まない精製水は、気になる味やにおいもなく、食事の風味を邪魔しません。
そのため逆浸透膜で作られるRO水は、清涼飲料水の原水や、食品加工用の水として多く利用されています。ご家庭でも、高度な香りづけや味を現出したい場合には使いやすいでしょう。
水道水の有害物質を約99%除去して「あんしん」に。
世界初、ブロック活性炭の実用化に成功した「MULTIPURE(マルチピュア)」は、創業より進化を重ね、今では世界80か国以上のご家庭で愛用される浄水器メーカーに成長しました。
現在販売している機種は、スタンダードモデルで98種類、最上位モデルでは104種類もの有害物質や不純物を、約99%の除去率で取り除くことが可能です。
NSF認証を取得しており、浄水性能や安全性は国際基準で約束されています。
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