米国MULTIPURE社は、1970年カリフォルニア州で設立しました。以降、MULTIPURE社の浄水器は50年以上、世界中で愛用され続けています。
私たちマルチピュアジャパン株式会社は、MULTIPUREの浄水器を日本向けに正規販売している代理店です。その理念や目指す先のビジョンは、本国MULTIPURE社のものと変わりません。
本日は、なぜMULTIPURE社が誕生したのか、当時の歴史的状況をお話したいと思います。(マルチピュアジャパン株式会社・角田)
水道水の「発がん性」が社会問題に
1960年代後半、米国では水汚染公害の被害が声高に叫ばれていました。
水道水に含まれるトリハロメタンという物質に発がん性との因果関係が科学的に実証され、社会問題にまで発展したのです。
にごった水道水からは、臭いがします。トリハロメタンは消毒剤の副産物です。発がん性が確認された当時、主流だった浄水技術は粒状の活性炭に水を通すという手法でしたが、これでは有害物質を十分に除去することはできません。
だれもが不安を抱えながら生活水を使わざるを得ない状況に、MULTIPUREの創業者は立ち上がりました。
創設者ライス兄弟が実現したかったもの
米国で深刻化した水汚染公害の被害を受けて、ライス兄弟は「より高性能な浄水器」の開発に着手します。
彼らは何年もの間試行錯誤を繰り返し、その末に「ブロック活性炭」というMULTIPUREの技術を生み出しました。
ブロック活性炭とは、固形の炭のなかに水を通してろ過する、という発想の浄水技法です。当時は世界のどこを見渡しても、この技術の実用化に成功した人物は誰もいませんでした。
二人はさらなる研究開発に奮闘し、1970年、とうとう実用化に成功します。彼らは世界で初めて、家庭で身近に実用できる、ブロック状の活性炭フィルターの浄水器を世に送り出すことができました。
人工的な水を「自然の天然水」に戻すために
ブロック活性炭の最大の特徴は、他の技術とは比較にならないほどの高度な浄水性能と、水のなかにミネラル成分をじゅうぶんに残せる特殊構造にあります。
当時もいまも、浄水性能はピカイチです。 現在マルチピュアの浄水器は98項目の有害物質を除去できます。また、世界で初めてウイルスまで除去きるフィルター浄水器(Aquaextraシリーズ)を開発し、そちらは104項目もの除去数を誇ります。
その一方、カルシウムやマグネシウムなどの有益なミネラル成分は取り除かず、水のなかに留めることができます。無味乾燥な水ではなく、天然水レベルのおいしい水に戻すことができる技術が評価されています。
こうしてMULTIPURE社は、世界最大のブロック活性炭メーカーへと成長しました。
厳格・中立的な国際機関「NSF」による認証
1944年、米国では消費者の健康を守ることを目的に非営利団体NSFが設立されます。
行政からも業界団体からも消費者団体からも影響を受けず、中立を維持したまま対象物の安全性を厳格に検査する団体です。その信頼性ゆえに、現在では米国に限らず世界88か国で採用される国際認証機関となりました。
NSFはおもに飲料水、空気清浄、食品製造設備などを対象とし、なかでも浄水器はもっとも代表的な対象製品です。これまで1万2,000種類以上の世界中の浄水器の性能検査をしています。
MULTIPURE社の浄水器は、除去できる有害物質の数が「最多」であると認証を受けています。
ライス兄弟によるブロック活性炭の研究開発から50年余り。MULTIPUREは、世界80か国以上で愛用される浄水器となりました。
一般家庭はもちろん、飲食店、医療機関、教育機関など多くの環境でMULTIPUREの浄水が利用されています。
私たちの躍進に、ぜひこれからもご期待ください。