水と健康に関心の高い方は、近年トレンドの水素水について聞き及ぶ機会も多いかと思います。
はたして水素水とは、身体の健康を維持するのに必要なものでしょうか? 天然水に近い「あんしん」な水をつくるMULTIPURE(マルチピュア)の信念のもと、その疑問に答えてみたいと思います。
水素水の定義
水素水とは、水素分子や水素イオンを含んだ水のことを指します。ただし公的な定義はないため、どの程度の濃度のものを「水素水」と呼ぶかは、メーカーや製品ごとにばらつきがあります。
溶存水素濃度に関する公的な基準も特段ありません。水素分子(水素ガス)の濃度をいくらか高めれば、いずれの製品も「水素水」と呼ぶことが事実上可能であると言えます。
水素水の種類(活性水素水や還元水素水)
現在、日本で購入できる水素水製品には、以下の表現のものが見られます。
- 「水素水」
- 「活性水素水」
- 「還元水素水」
表現は異なるものの、いずれもほとんど同じ意味です。
※なお「還元水素水」とは、電気的な生成方法によりカルシウムイオンやナトリウムイオンを含ませた水のことを指すようです。
水素水には公的定義や溶存水素濃度の基準などがありませんから、一般的にはいずれも、水素分子(水素ガス)の濃度を高めた水、という理解で差し支えないでしょう。
どのように作られる水?
水素水は人工的に作られる水です。水中の水素分子の濃度を高めるため、一般的には以下3種類の手法のいずれかが用いられます。
水素水の生成方法
- 加圧下で水素ガスを水に充填する
- マグネシウムと水、あるいはアルミニウムと酸化カルシウムと水の化学反応により、水素分子を発生させる
- 水を電気分解する
※水素分子は1気圧、室温の条件下で水中に最大0.8 mmol/L (1.6 mg/L (≒ppm)) 溶存します。
いずれの手法でも、水中に溶け込んだ水素は時間の経過とともに抜けてしまいます。約1時間ほどで溶存水素濃度が60%から50%ほどになるという調査レポートもありますから、早めに飲み切らなければならないでしょう。
ダイエットできる?アンチエイジング効果は?
水素水は近年、美容効果や健康効果があると複数の専門家に謳われることで注目を浴びてきました。
たしかに水素水を摂取することで、体内の活性酸素の無効化に役立つ可能性があることが動物実験で確認されています。
エビデンスの使い方や効果の信頼性について一概に言うことはできませんが、「肌のしみやシワが減る」「アトピーや喘息が改善する」といった効果を認め、摂取を推奨する専門家があらわれていることは事実です。
活性酸素とは?
ひとは体内に酸素を取り込みますが、その一部(約2%)は代謝の過程で「活性酸素」になると言われます。
活性酸素には良い面もあり、体内で細菌やウイルスを退治する役割があります。しかし過剰に増えすぎると、正常な細胞をも酸化させてしまうため、健康を阻害したり老化をはやめる原因になり得ます。
活性酸素が増えすぎる原因
活性酸素そのものに害があるわけではなく、過剰に生成された場合にのみ悪影響が懸念されます。
活性酸素の生成には生活習慣や生活環境が密接に関係しており、「喫煙」「精神的なストレス」「食生活の乱れ」などが原因となります。これらが継続した場合、体内で活性酸素が過剰生成される可能性が高まります。
水素水などで増加を抑えることはもちろんですが、生活習慣を見直したり、健全な生活環境を整えるなどして根本的な原因解決を図ることが重要です。
水素水の健康効果に対する考え方
MULTIPURE(マルチピュア)では、水を飲めば「ダイエットできる」「アンチエイジング効果を期待できる」など、響きのある文句は謳いません。
もっとも根本的な考え方として、自然な水を口にすることこそ、わたしたちの身体には必要であるという思いがあります。
人工的な電気分解、ミネラルの添加、逆浸透を利用した濾過などを施さずに、限りなく「天然水」に近い水をとりもどすこと。環境破壊によって混入を避けられなくなった有害物質をしっかり取り除くこと。
日本特有の軟水を、そのナチュラルな性質は変えることなく、安心してお使いいただくこと。それこそがマルチピュアの水をお届けするわたしたちの目的です。
最後に弊社代表の思いを引用して、この記事を締めたいと思います。
そもそも水はお薬ではありません。人工的に水に水素を加えて、体にいい水を作るのは、お薬のような発想だと感じます。日々飲む水に、効果効能を求めるのは正しいことなのでしょうか。体には自然に近い水がいいはずです。とくに子供たちには、人工的なお水を飲ませたくありません。
これはあくまでも私の考えですが、日々飲むお水は、まずは飲んでも健康を壊さない安全な水であること、天然の水のように自然のミネラルが含まれている水であること、そして人工的に機能を加えられていない、自然に限りなく近い水であることが大切だと思います。
(マルチピュア代表 髙橋 洋光)
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