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塩素除去できる浄水器の選び方のコツって?浄水性能や試験方法のチェックポイント

2023.11.14

塩素除去は浄水器の基本機能です。通常販売されている浄水器であれば、どのモデルを選ぶにしても、塩素除去機能は最低限そなえられています。

ただし注意すべき問題点がふたつあります。ひとつは、JIS規格の性能検査を受けた日本製の浄水器のほとんどは、塩素除去率が80%程度にとどまること。

もうひとつの問題は、水道管内で塩素が化合し、人体に有害な副生成物が生成される可能性があることです。塩素除去機能だけでは足りず、消毒副生成物の除去に対応した機種を選ぶ必要があります。

これらを踏まえたうえで、健康被害のリスクを減らすにはどのような浄水器を選べばよいか、ご家庭のニーズに合う浄水器の選び方をマルチピュアジャパンからご提案します。

「塩素を除去できる」と謳う浄水器は山程ある

消費者庁の「浄水器」の定義を確認すると、まずはじめに以下の文言があります。

飲用に供する水を得るためのものであって、水道水から残留塩素を除去する機能を有するものに限る。
消費者庁

つまり浄水器として日本で販売される製品は、かならず残留塩素の除去機能を有する必要があります。

浄水性能(遊離残留塩素の除去率)や試験方法に注目しよう

浄水器の売り場に行くと、メーカーやモデルごとに価格差が大きく、種類も形もさまざまな製品が立ち並んでいることがわかります。

価格差に影響をあたえるもっとも大きな要因は、製品の浄水性能です。浄水性能は、除去対象物質の種類(項目数)と項目ごとの除去率によって定められます。

また、性能検査の実態も重要です。自社テストだけの場合もあれば、信頼の置ける第三者機関によって複数回テストされている製品もあります。浄水性能の信頼性を大きく左右する重要な指標のひとつと言えます。

JISの性能試験を受けた浄水器は塩素除去率「80%」

経済産業省の家庭用品品質表示法にもとづき、2002年以降に販売されている浄水器はすべて、製品に品質表示がされています。

そこで「浄水器」の品質表示にかかる条件のうち、「浄水能力」に注目してみましょう。

次の表に掲げる除去対象物質の種類を示す用語ごとに表示する。その用語の次に括弧書きで「総ろ過水量(リットル単位で表示する)」「除去率80パーセントである旨」「JIS S3201、又は同規格の付属書Aに基づいて測定した試験結果である旨」を付記する(許容範囲は、表示したろ過流量に対して-10%以内)。
消費者庁

日本の浄水器は、一般的には日本産業規格(JIS)の「家庭用浄水器試験方法(JIS S 3201)」という性能試験を受けています。

「JIS S 3201」における除去対象物質のひとつに遊離残留塩素があり、除去率は「80パーセント」という統一的な表示指定があります。

品質表示の例

遊離残留塩素 総ろ過水量 2,500L除去率 80%  JIS S 3201試験結果

お使いの浄水器の品質表示をぜひ確認してみてください。上の例のように、除去率80%とあわせて「総ろ過水量」も表示されているはずです。

JISの性能試験を受けた浄水器の塩素除去性能について比較検討したい場合、指標のひとつとして「総ろ過水量」に着目してみるのもよいでしょう。

除去率80%と表示するための「総ろ過水量」とは?

「家庭用浄水器試験方法(JIS S 3201)」の性能試験を受けた浄水器には、除去対象物質が除去率80%になるまでの「総ろ過水量」に関する表示が義務付けられています。

たとえば残留塩素の場合、水道水から除去できる塩素の割合が80%を下るまでに、その浄水器がどれほどの水量を流すことができるかという「総ろ過水量」が示されています。

これが浄水能力のひとつの指標です。JISのテストを受けた製品には、どの製品にも等しく塩素除去率80%の表示があるはずですが、総ろ過水量はまったく異なります。ぜひ製品同士を見比べてみましょう。

マルチピュアの塩素除去率は「99%」の最高レベル

世界80か国以上で親しまれている浄水器のMULTIPURE(マルチピュア)は、国際機関NSFの認証試験をクリアしています。

日本とは比べものにならないほど厳しい条件下の世界の水環境で、創業50年来、安全・あんしんな水を提供しつづけている浄水器です。

技術革新をかさねた最新の独自開発ブロック活性炭フィルターは、遊離残留塩素の除去率「99.00%」を誇ります。性能試験における原水濃度や浄水許容濃度などの試験条件は、こちらでデータを公開しております。

JISとの試験方法の違いは、かいつまんでご説明すると以下のとおりです。

残留塩素の本当の恐ろしさは、塩素ではなく、副生成物にある

トリハロメタンなどの有害物質は、消毒のために水道水に含まれている塩素が化合することで、副次的に生成されます。

水道管内を流れる有害な副生成物を除去するには、塩素除去機能だけでは足りません。浄水器の性能比較において本当に必要な視点は、塩素系の副生成物の除去機能にあります。

塩素系の消毒副生成物の種類

浄水器選びの際には、各項目の消毒副生成物に対応している浄水器を選びましょう。

たとえばMULTIPURE(マルチピュア)の場合、以下18項目の消毒副生成物の除去性能について検査を受けています。

試験
種類
物質名(分類:消毒副生成物)除去率
※NSF試験のみ
原水濃度
※NSF試験のみ
浄水許容濃度
※NSF試験のみ
①NSF
②ビル管理法
トリハロメタン類(TTHM)(クロロフォルム、ブロモフォルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン)>99.8%0.300mg/L0.015mg/L
①NSF
②ビル管理法
ブロモジクロロメタン(TTHM)>99.8%0.300mg/L0.015mg/L
①NSF
②ビル管理法
ブロモフォルム(TTHM)>99.8%0.300mg/L0.015mg/L
①NSF
②ビル管理法
クロロフォルム(TTHM)>99.8%0.300mg/L0.015mg/L
①NSF
②ビル管理法
ジプロモクロロメタン(TTHM、クロロジブロモメタン)>99.8%0.300mg/L0.015mg/L
NSFブロモクロロアセトニトリル98%0.022mg/L0.0005mg/L
NSFジブロモアセトニトリル98%0.024mg/L0.0006mg/L
NSFジクロロアセトニトリル98%0.0096mg/L0.0002mg/L
NSFトリクロロアセトニトリル98%0.015mg/L0.003mg/L
NSFトリブロモサクサン98%0.042mg/L0.001mg/L
NSFクロラミン>97%3.0mg/L +/- 10%0.5mg/L
ビル管理法クロロ酢酸
ビル管理法ジクロロ酢酸
ビル管理法トリクロロ酢酸
ビル管理法ホルムアルデヒド
ビル管理法シアン
ビル管理法塩素酸
ビル管理法臭素酸
※消毒副生成物の水質検査は、「建築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル管理法)」が適用される建物を対象に検査を行うことが義務付けられています。

塩素除去機能だけでは不十分。消毒副生成物を除去できる世界の浄水器を選ぼう

消毒副生成物の除去性能について認証を受けているJISの浄水器は、ほとんど稀であると言えます。

未取得の浄水器が圧倒的多数のなか、MULTIPURE(マルチピュア)は、浄水場で添加されている塩素が有機物と反応することで生成される副生成物にも着目し、除去性能の向上に取り組んでいます。

実際に、ビル管理法の対象物質には該当しない「ブロモクロロアセトニトリル」「ジブロモアセトニトリル」といったNSF試験のみの有害物質も、日本の水道水質基準の「要検討項目」には、きちんと設定されています。

塩素を除去する機能自体は、すべての浄水器にそなえられています。それ以上に危険な有害物質の存在について、一度ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

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