はたして日本の水道には浄水器の導入が必要でしょうか。そのまま飲んでも問題ないでしょうか。
結論から言えば、日本の水道にも浄水器は必要と言えます。米国生まれの高機能浄水器「MULTIPURE」を販売する、日本・東南アジアの総発売元マルチピュアジャパンより、現在の日本の水道水質や提供環境に関する見解をお話します。
そのまま飲んでも「危険性は小さい」レベル
日本の水道水は、そのまま飲んでも問題の起きにくいレベルまで浄水されています。実際にご家庭でお料理をする際には、水栓から出てくるお水をそのまま利用しているケースも多いかと思います。
とはいえ、懸念事項が一切ないわけではありません。以下の状況をおさえて確認しましょう。
①不純物が混入する恐れを否定できない
たとえば日本の古い配水管には「鉛」が使われていることがあります。とくに乳幼児や妊婦の方がいらっしゃるご家庭は、水中の溶解性鉛に注意が必要です。
WHO Europeによる研究結果で、血中鉛濃度が10μg/dL(CDC/米国疾病管理センターが定めた子どもの血中鉛濃度の削減目標)未満の子どもにおいても、知能指数(IQ)の低下が観察されていることから、血中鉛濃度を可能なかぎり低くするための予防活動を始めるべきであるという勧告があります。(※)
(※)参考 Rudnai, P.: Blood lead levels in children, Fact Sheet No.4.5, World Health Organization, Regional Office for Europe, Copenhagen, 2007.
もし水道水をそのまま飲みたい場合、いま一度、鉛の使用された古い配水管がないか、周辺環境を調べてみることをおすすめします。
②貯水槽は定期清掃を怠ると危険
マンションやアパートなどの集合住宅は、配水管から流れてきた水を一度、貯水槽と呼ばれる場所に貯めておき、そこから各戸に給水される仕組みとなっています。
貯水タンクの内部は細菌が繁殖する可能性が高いため、最低でも年に一度の清掃が義務付けられています。義務違反の管理者がそう多くいるとは思いませんが、裏を返せば、清掃を怠った場合に汚れることが必至であるため、用心しておく必要があります。
日本で実際に発生した水質トラブルについて【浄水器の必要性①】
日本の水道水質の安全性について考えてみましょう。
まずは浄水場や地下水といった、家庭に届く前の状態の水に焦点を合わせ、実際にあった事件やトラブルをご紹介します。
事例①指針値を上回る有機フッ素化合物の検出(2019年・東京都)
有機フッ素化合物であるPFOS・PFOAは、国際的に危険性が認知されている有害物質のひとつです。
東京都府中市と国分寺市では、住民に対して血液検査を行った結果、PFOSの血中濃度の平均値が、府中市の住人で全国平均の2倍以上、国分寺市の住人では1.5倍だったことが判明しました。
なお配水元の浄水場は、府中武蔵台浄水所(府中市)および東恋ケ窪浄水所(国分寺市)となります。
事例②約14万人が利用している井戸水の41.3%が水質検査で不適合(2020年・茨城県)
茨城県内の水道普及率は低く、いまでも約14万人の住人が水道加入しておらず、井戸水を利用していると考えられています。
ところが2020年度の水質検査では、検査を実施した地下水の41.3%が厚労省の水質基準を満たさず、自然由来のヒ素や亜硝酸性窒素、硝酸性窒素などが検出され、不適合とされています。
茨城県神栖市のヒ素汚染事件は、まだ記憶に新しいでしょう。健康被害が発生する可能性が高いため、地下水汚染の発生にはあらかじめ対策を練っておく必要があります。
日本で実際に発生した配水管トラブルについて【浄水器の必要性②】
配水管とは、浄水場の配水池から各家庭の敷地内にまで繋がっている水道管のことです。
たとえ浄水場での管理が徹底されていても、敷地内や宅内の配管に劣化が見られる場合、不純物が混入する可能性が考えられます。また、給水管と排水管を逆に設置してしまうなどの配管ミスもありえます。この章では配水管トラブルにフォーカスして考えてみましょう。
事例①給水管を28年間、誤接続(2021年・大阪府)
大阪大学医学部附属病院では、1993年に病院建物が完成して以来、2021年までの期間、誤接続された水栓が利用されていました。
医学部附属病院の一部エリアでは、スタッフや患者は井戸水処理水を上水として使用していたことになります。
事例②公園の飲み水用蛇口に20年間、地下水を誤接続(2021年・佐賀県)
2001年に建設された運動公園(白石町)において、飲み水用の蛇口およびトイレの手洗い用の蛇口に、塩素消毒などの浄水処理がされていない地下水が配管されていました。
配管ミスは20年間、気付かれませんでした。本来は上水道が接続されなければならず、地下水はグラウンドの散水用に使用される予定でした。
一般家庭で起こりうる配管や水栓トラブルについて【浄水器の必要性③】
家庭に届けられる水は、目に見えない場所を通過してきます。安全だと言われる日本の水道も、環境省の実施する水質調査結果を読んでみると、不安が一切ないわけではないことがわかります。
ここでは一般家庭で気をつけるべき配水管や水栓に関する注意の例を挙げます。
①劣化
配水管の耐用年数は使用素材により異なりますが、おおむね15年〜30年ほどを目安に交換するのが一般的です。設置から20年以上が経過している場合、配水管の交換を検討しましょう。
もし住まいが賃貸住宅で、なおかつ給水管の交換が実施されない状況であれば、あらかじめ浄水器を設置しておいたほうが無難です。
②交換ミス
上水道と下水道を誤って逆に接続してしまうなどの配管ミスも少なからず散見されます。
集合住宅では、複数の住人が腹痛など同一原因だと思われる症状を訴えることで、事実が明るみになることがあります。しかし一度接続されると20年ほど発見されないこともあるため、いずれにせよ注意を要します。
完璧な安全は、家庭に設置される浄水器によって作られます。水は健康の要ですから、家族のからだを守るために浄水器を導入するメリットは十分にあると考えられます。
安全な浄水器の選び方
国際認証機関NSFから、最大で104種類の有害物質の除去性能を認められているMULTIPURE(マルチピュア)は、世界トップレベルの浄水器です。
スタンダードモデルでも98種類の有害物質や不純物を取り除くことができます。さらに上位機種のAquaextra(アクアエクストラ)シリーズは、ウイルス・バクテリア・ヒ素をも除去できる世界で唯一の浄水器です。
NSF認証取得済みのフィルターカートリッジは、世界中に約1万2,000種類ほどありますが、そのなかでもマルチピュアのAquaextra(アクアエクストラ)シリーズは、最高峰の浄水性能を持つことが証明されています。
創業50年来、愛用者は世界80カ国以上。くわしい機能はぜひ特設サイトからどうぞ。