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ミルク作りの「水の選び方」は? 赤ちゃんに飲ませるなら浄水器は必要?

2023.12.02

紙パックや缶に入った液体ミルクを利用するご家庭も増えてきましたが、まだまだ日常的には粉ミルクを使うことが一般的かと思います。

粉ミルクは、70度以上に沸かしたお湯に溶き混ぜて作ります。今回の記事では、粉ミルクを溶かすための水の種類にフォーカスし、その選び方をご紹介します。

選択肢は4つ!粉ミルクを溶かす水の種類

粉ミルクは70度以上のお湯で溶かし、湯冷ましを加えるか、ボトルの外側を流水などで人肌になるまで冷ましてから赤ちゃんに与えます。

溶かすためのお湯や、湯冷ましに使用する水には、以下の選択肢があります。

  1. 水道水
  2. 浄水
  3. 天然水(ミネラルウォーター)
  4. RO水

それぞれの水に関する基本的な知識を以下にまとめます。

1.水道水

自治体の調乳指導を受けると、日本では水道水を使ってミルクを作ることを勧められることが多いかと思います。

日本の水道水は軟水で、消化能力の弱い赤ちゃんにやさしいお水です。また、国内メーカーの粉ミルクの多くは、ミネラルウォーターではなく水道水を用いて調乳することを前提に製造されています。

日本の水道水質に合わせて適切な量の栄養が添加されているため、粉ミルクには水道水がもっとも適していると言えます。

水道水で調乳するメリットとデメリット

日本の水道水質は、世界的に見て安全基準が厳しいことで知られています。

基本的には安心して飲むことができますが、消毒用の残留塩素の問題や、浄水場から家庭の蛇口に届くまでの配管内で汚染されるケースもあります。

衛生面の問題から、免疫力も消化能力も低い赤ちゃんに水道水をそのまま与えることは禁忌です。調乳や飲用に利用する場合、かならず煮沸したり浄水器を通したりしましょう。

⇒ 関連記事:【基礎解説】水道水のトリハロメタンって?残留塩素とは?

2.浄水

浄水器に通すことで、水道水の有害物質や不純物を除去することができます。

メーカーや機種ごとに効果は異なりますが、国内メーカーの多くが採用しているJIS規格の場合、塩素をはじめとした15種類ほどの不純物を取り除けることが一般的です。

浄水器の国際基準であるNSF認証を取得している海外メーカーでは、より多くの有害物質を除去することができます。たとえば、アメリカ生まれのMULTIPURE(マルチピュア)は、スタンダードモデルでも98種類、最上位機種では104種類もの有害物質や不純物を除去することが可能です。

浄水で調乳するメリットとデメリット

浄水器は、導入には一定の費用を要します。しかし長い目で見ればウォーターサーバーやペットボトルの水を買い続けるよりも低コストで運用できるため、金銭的メリットが多くあります。

ただし機種によっては、ミネラルを添加したり水素を生成させたりするものもあります。整水器と呼ばれる効果効能を謳う浄水器は、赤ちゃん向けの調乳には適しませんから、注意する必要があります。

3.天然水(ミネラルウォーター)

ミネラルウォーターは、コンビニやスーパーで買えるペットボトルタイプのものや、ウォーターサーバー用にボトル詰めされ送られてくる宅配水などがあります。

ミルク作りに天然水を利用する場合、硬度をかならず確認し、できるだけミネラル分の少ないものを選んでおくと安心です。

腎機能の未熟な乳幼児に硬度100mg以上の硬水を摂取させることには、健康上のリスクがあります。調乳や赤ちゃんの飲用に天然水を使用するなら、かならず軟水を選びましょう。

天然水で調乳するメリットとデメリット

ウォーターサーバーでは常時保温しているため、赤ちゃんが泣いたらすぐにミルクを作ることができます。また、熱湯と冷水の両方があると、粉を溶かすのにも湯冷ましにも利用できます。

ペットボトルのミネラルウォーターは、外出先での利用に便利です。旅行先などで調乳しなければならない場合も、安全な水でミルクを作ることができます。

ただし、どちらの場合も基本的にはコスパが悪い選択と言えます。

⇒ 関連記事:ウォーターサーバーはどれほど高い?浄水器と比較しよう

また、ウォーターサーバーの場合は、衛生面・安全面でもリスクがあります。東京都が発表したレポートによると、次のような相談が急増しているそうです。

  • チャイルドロックを掛けていたが息子が触り熱湯で火傷した
  • 宅配の水を購入しているがサーバーに取り付けた容器の水に白いかびが浮く
  • ウォーターサーバーを設置したが、ふらついた時につかまって、製品ごと倒れてけがをした

「ウォーターサーバーの安全性に関する調査」東京都生活文化局消費生活部、平成25年3月 より一部抜粋

4.RO水

ウォーターサーバーを導入する場合、天然水よりもRO水のほうがお手頃に買えるので、選んでいらっしゃる方も多いかもしれません。

RO水とは、逆浸透膜(RO膜)でろ過された水道水です。業者によっては「純水」や「ピュアウォーター」という名前で販売していることもあります。

水分子以外のすべての不純物が除去されており、内臓機能の未熟な新生児や、医療的ケア児などに与えるには安全であると言えます。

RO水で調乳するメリットとデメリット

購入する水のなかでは、RO水はもっともコストバランスに優れています。安全な水を比較的低価格で手にすることができます。

ただし、人間が生命活動を維持するのに必要なミネラル分まで、すべてが除去されていることには注意が必要です。前述のとおり、粉ミルクの国内メーカーは、通常、ミネラルの豊富な日本の水道水を用いて調乳することを前提に栄養を添加しています。たとえばミルクの飲みの悪い赤ちゃんの場合、ミネラル不足になることも考えられます。

また、ウォーターサーバー本体には雑菌が繁殖しやすく、衛生管理が重要です。ボトリングについても製法上の殺菌の仕方などをよく確認しましょう。

⇒ 関連記事:ウォーターサーバーは調乳にどれほど使える?【子育てコラム】

赤ちゃんのミルク作りには「浄水器」がおすすめ

赤ちゃんのミルク作りには、ぜひ水道水を利用しましょう。日本の水道水はミネラルが豊富で、水道水質の安全基準は世界的に見てかなり高度に設定されています。

ただし、不安要素がまったくないわけではありません。近年、基準値を上回る有害物質の検出や、鉛を使用した古びた配管を通過する可能性があることも確認されています。

抵抗力の弱い赤ちゃんに与える水は、かならず浄水器を通し、ご家庭で安全性を確保しましょう。

⇒ 関連記事:水道水はそのまま飲んでいい?浄水器が必要な理由とは【実際に起きた事件】

創業50年来、世界88か国のファミリーが愛用するマルチピュア

創業50年来、世界88か国に愛用者のいる浄水器ブランドMULTIPURE(マルチピュア)は、世界中の子どもたちの健康をお守りしています。

ウイルス・バクテリア・ヒ素まで除去できるのは、世界で唯一、マルチピュアの浄水器だけ。水道水に含まれる最大104種類の有害物質や不純物を、ほとんど100%近くまで除去することができます。

(マルチピュアで除去できる物質一覧は こちら

加えて、ウォーターサーバーやペットボトルよりも圧倒的に低コスト。本体のお手入れもしやすく、フィルター交換もかんたんなので、手間をかけずに衛生状態を安全に整えることができます。

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